2012年3月25日～29日。
米国・カリフォルニア州サンディエゴにて開催されたACSアメリカ化学会243回総会で発表した研究によると、唐辛子に含まれる辛味成分、カプサイシンには、心臓病を予防する効果が有る事が明らかにされました。

Zhen-Yu Chen教授達によって、これまでの研究で唐辛子類の植物を使用した食品には、高血圧の人の血圧や血中コレステロール低下させる作用が有る事が示唆されていることから、唐辛子類の、どの成分が心臓の健康にどのように影響しているのかを、ハムスターを使用した実験により詳しく研究されたようです。

研究の結果、唐辛子に含まれる辛味の成分、カプサイシンとその同系の化合物には、体内に蓄積されたコレステロールを減らし、排泄する量を増加させることで、コレステロールのレベルを低下させ、動脈を収縮、心臓や体に行き渡る血流を減らしてしまう遺伝子の作用をブロックし、血管を流れる血流量を多くする働きをしている事が明らかになりました。

よって、カプサイシンが心臓の健康に寄与している事が判明したようです。。

カプサイシンが減らしているコレステロールはLDL（悪玉）コレステロールのみでHDL（善玉）コレステロールには影響が無いようです。
血流量を減らし血管を硬化させる血管壁に沈着したコレステロールを薄く小さくする可能性も、データから示唆されたようです。

沢山の唐辛子では無くて、少しの量でも構いませんので、
お料理の隠し味などに使用されると良いと思います。